雨樋にも塗装は必要!?
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塗装という言葉を聞くと、多くの方が外壁や屋根の塗装を思い浮かべることでしょう。
しかし、外壁や屋根以外にも塗装が必要な部分は数多く存在します。
その中でも雨樋は重要な役割を果たしており、屋根から流れ落ちる雨水を受け止め、地面まで導くための設備です。
そこで、今回は雨樋の塗装に関する目的や効果、手順、さらには注意点についてご紹介いたします。
目次
- ○ 雨樋を塗装する目的は?
- ・雨樋塗装の目的とは
- ・塗装する2つのメリット
- ○ 雨樋を塗装する手順をご紹介します!
- ・①下地処理(ケレン)
- ・②下塗り
- ・③上塗り
- ○ 雨樋に用いられる塗料は?
- ○ 雨樋を塗装するときの2つの注意点!
- ・①ケレン作業を丁寧に行うこと
- ・②塗料は2回以上塗布すること
- ○ 最後に
雨樋を塗装する目的は?
雨樋塗装の目的とは
外壁塗装や屋根塗装を依頼する際に、雨樋の塗装も同時に行うことで費用を抑えることができる場合があります。
しかし、最も重要な目的は美観の向上にあります。
雨樋の主な役割は、雨水を集めて適切に排水することです。
そのため、ホコリや落ち葉が溜まりやすく、腐食が進行しやすいのです。
雨樋の塗装部分は、通常8年から10年で剥がれたり色褪せたりします。
一方、雨樋自体の耐用年数は20年から25年程度であるため、適切にメンテナンスを行わないと、美観が損なわれる恐れがあります。
このように、剥がれや色褪せが生じやすい雨樋を放置すると、全体の美観が損なわれるため、雨樋の塗装は非常に重要な作業となります。
塗装する2つのメリット
雨樋の塗装を行う目的については先に述べた通りですが、塗装による主な利点は大きく二つ存在します。
1. 雨樋の劣化を抑制する
塗料には優れた防水性や耐久性を持つものがあり、塗装が剥がれた部分は劣化が進行しやすくなります。
特に日本は降水量が多いため、雨樋の役割は非常に重要であり、適切な塗装を施すことでその劣化を遅らせることが求められます。
2. 屋根や外壁のデザインにアクセントを加える
屋根や外壁の塗装を行う際には、塗料の色を選ぶことができますが、雨樋の色も同様に選択可能です。
色の選択は個々の好みによりますが、一般的には外壁の色とは異なる色を選び、アクセントカラーとして使用することが多いです。
また、外壁と同系統の色を選ぶことで、家全体に統一感を持たせる方もいらっしゃいます。
雨樋を塗装する手順をご紹介します!
雨樋の塗装を行う際には、適切な手法を用いなければ、すぐに剥がれてしまうことがあります。
以下に、雨樋を塗装するための手順を3つのステップに分けて説明いたします。
①下地処理(ケレン)
最初のステップは下地処理です。
前回の塗料が粉状になり、チョーキング現象が見られる場合は、高圧洗浄機を使用して塗膜を除去します。
その後、ヤスリを使って清浄な下地を整えるケレン作業を行います。金属製の雨樋の場合は、サビを取り除くことも必要です。
②下塗り
次に、下塗りを行います。
この工程は、雨樋の下地と上塗りの塗料との密着性を向上させるために重要です。
使用する下塗り材は、雨樋の素材に応じて選定されます。
③上塗り
最後に上塗りを行います。上塗りは、塗料の密着度を確認するために複数回に分けて施します。
この方法により、一度に塗りきらないことでムラの発生を抑える効果も期待できます。
雨樋に用いられる塗料は?
一般的に上塗りに用いられる塗料には、ウレタン、シリコン、フッ素の三種類があります。
ウレタンはコストが低いものの耐用年数が短く、フッ素は最も耐用年数が長いですが、費用が高くなります。
さらに、雨樋の塗装には水性塗料ではなく、溶剤系塗料が推奨されます。
溶剤系塗料は密着性に優れており、塗装が剥がれやすい雨樋にはより適した選択肢となります。
雨樋を塗装するときの2つの注意点!
雨樋の塗装の質を向上させるために注意すべき点が2つありますので、専門業者に依頼する際にはご注意ください。
①ケレン作業を丁寧に行うこと
前述の通り、ケレン作業の目的は汚れや錆、古い塗膜を除去することです。
古い塗膜が残っていると、塗料の密着性が低下し、期待される機能を発揮できません。
また、表面が滑らかな場合も塗料の密着が不十分になるため、下地処理は非常に重要です。
②塗料は2回以上塗布すること
雨樋の塗装を行う際は、必ず2回以上の塗布を依頼しましょう。
1回だけの塗布では、塗料が透けて見えたり、耐久性が低下したりする恐れがあります。
施工業者に事前に塗布回数を確認することをお勧めします。
また、雨樋の内側は塗装しないようにしてください。
内側は水が頻繁に流れるため、塗料が詰まる可能性があります。
最後に
雨樋の塗装は、住宅の外観を向上させる目的で行われますが、
塗装を施すことで雨樋の劣化を遅らせたり、住宅のデザインにアクセントを加える効果もあります。
また、雨樋塗装の手順について説明いたしましたので、
下処理を慎重に行うことや、塗料を2回以上重ね塗りすることを忘れないようにしてください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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